こんにちは!墨田区押上にある『快活整体 Live Forever』です。
「身内が脳梗塞になっちゃった・・・」
「リハビリ病院に行った方がいいのかな?」
「退院しちゃったけど、これ以上はよくならないの?」
昔に比べて脳梗塞発症後の生存率は飛躍的に伸びましたが、自分らしく生活を送れている方は何割いるでしょうか?
また身内の方が脳梗塞になってしまうと、今後の介護も不安になりますよね。
こちらの記事では脳梗塞の概要から症状ついて、理学療法士の私が解説させていただきます。
脳梗塞について
まず脳梗塞は大きく下記の3つに分類されています。

詳しく解説していきます。
アテローム血栓性脳梗塞
アテロームは『粉瘤』という意味で、頭の中又は外の大きな血管でできたアテロームを基盤として生じる脳梗塞を指します。
糖尿病、高血圧症、脂質異常症、喫煙が危険因子と言われています。
大きい血管で生じた場合は麻痺や高次脳機能障害が出る場合が多いです。
脳梗塞の中でも後遺症が出現しやすいのがアテローム血栓性脳梗塞になります。
心原性脳塞栓症
心臓で形成された血栓の流出により出現する脳梗塞です。
心房細動を伴っている場合に高頻度で出現し、脳の大きい血管ん飛んだ場合は意識障害や高次脳機能障害を呈する割合が高いです。
脳梗塞の中で一番重症化しやすく、急性期の状態も一番不安定になります。
ラクナ梗塞
ラクナとはラテン語で『小さなくぼみ』という意味であり、1.5cm以下の小梗塞を指します。
危険因子は高血圧症、糖尿病、脂質異常症です。
脳梗塞の中で最も症状が軽く、症状が出現しない場合もある梗塞です。
脳梗塞の症状
脳梗塞はなる前に初期症状(前兆)が生じることが多いです。
下記の初期症状が生じている場合は、すぐに脳神経内科、脳神経外科にかかることをおすすめします。
また一過性脳虚血発作(TIA)といって、少しの間だけ脳梗塞の前兆が生じて治る場合もあります。
しかし一度TIAを発症すると、5〜20%の確率ですぐに脳梗塞が発症するといわれているので、なるべく早期に受診するようにしてください。
手足の脱力感
脳梗塞の前兆として手足の脱力感が生じることが多いです。
これは脳の血管が梗塞で滞り、手足をコントロールするための領域が虚血状態になるためです。
脳梗塞の場合は、必ず左右どちらかの脱力感が強くなる特徴があります。
ろれつが回らない
脳梗塞になると話すための筋肉に麻痺が生じるため、ろれつが回りづらくなります。
前兆として多い症状なので、ろれつがいきなり回らなくなった場合はすぐに受診するようにしてください。
言葉が出にくくなる
言語を司る領域が虚血状態になることで生じる症状です。
専門的に失語とよばれる症状になります。
治療を行うことで虚血状態が解消し、症状が治ることも多いのですぐに受診するようにしてください。
感覚の低下
感覚を司る領域が虚血状態になることで生じる症状です。
物を持っても滑りやすくなったり、鈍い感じがする。
お風呂に入ったときに半身があまり熱さを感じない。
そのような場合は脳梗塞の可能性があるのですぐに受診してください。
めまいやふらつき
脳梗塞になるとバランスが上手く取れなくなりふらつきが生じたり、めまいが生じることが多いです。
朝起きたら、めまいがすごい、うまく歩けない場合は脳梗塞の可能性があるのですぐに受信するようにしてください。
脳梗塞の治療
こちらでは、医学的な脳梗塞の治療方法を解説させていただきます。
保存治療
一般的に点滴を中心とした治療になります。

脳梗塞は固まった血により血管がつまる病気です。
そのため、固まった血をサラサラにしたり、固まりづらくなるような薬剤が使用されます。
だいたい1週間ほど点滴を使用し、その後は予防のための飲み薬を服用することになります。
外科治療
基本的に保存治療を優先して行いますが、更に対策が必要な場合、または手術をすることで症状の緩和が期待できる場合に外科治療を行うことがあります。

①血管同士をつなげて血流を促す脳血管バイパス術
②首の動脈の狭くなった部分の内幕を除去する内頚動脈内膜剥離術
③カテーテルで狭くなった血管を広げる血管内ステント留置術
という手術が主に行われます。
最後に
いかがだったでしょうか?
現在は医学も進歩し、脳梗塞の症状を緩和する方法や治療法はたくさん増えております。
ただし、しっかりとした知識をもたないと、本来であれば回復可能な症状にも目が向かなくなってしまう危険性もあります。
基本的に脳梗塞を発症してから早期に対策するほど、回復の伸びしろもよいといわれています。
当院では脳梗塞の症状に対する適切なリハビリが可能ですので、症状でお困りの方はお気軽にご相談ください(^^)