こんにちは。快活整体 Live Foreverの木村亮介です(^^)
皆さんは骨折で一番回復に時間がかかる部位はどこだと思いますか?
実は骨折の中でも、回復するのに一番苦労する部位が肩周りになります。
肩関節は複雑な動作を行う必要があり、痛みや緊張の影響を受けやすいためです。
今回はそんな肩周りの骨折で一番多い、上腕骨近位端骨折の概要とリハビリについてご説明させていただきます。
上腕骨近位端骨折について

上腕骨近位端骨折は上腕骨の肩に近い部分が折れた状態をさします。
上腕骨頸部骨折と呼ばれることも。
骨粗鬆症を伴う高齢者が転倒することで生じやすく、高齢者4大骨折の一つになります。
上腕骨頸部と大結節と呼ばれる場所に多く発生するので、上腕骨頸部骨折や上腕骨大結節骨折と診断するお医者さんもいます。
軽いの損傷であれは手術をしないこともありますが、多くの場合は髄内釘固定法という手術を行います。
手術後も歩けるのですぐに退院はできますが、状態が回復するのにかなりの時間を要する特徴があります。
上腕骨近位端骨折のリハビリ

上腕骨近位端骨折は数週間肩を固定する必要があります。
この骨折はむくみが生じやすく、肘や手首も硬くなりやすいので、初期はそちらをほぐすリハビリがメインになることも。
関節を動かす許可が降りたら、肩関節の振り子運動や関節可動域訓練を開始します。
痛みが落ち着いてきた段階で、自分で肩を動かす練習や、実用的に腕を使用するためのリハビリを行っていきます。
上腕骨近位端骨折は骨折の中でも痛みが強く、先程も述べたとおり回復に時間が要します。
また、肩関節の安定性に関わる腱板(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)とよばれる筋肉の力が低下するため、そちらも同時に鍛えていく必要があります。
外来リハビリの期間を含めても最低で2〜3ヶ月はかかります。長い場合は一年を要することも。
最後に

回復に時間がかかる上腕骨近位端骨折ですが、しっかりとリハビリを継続すれば骨折前と同じ状況に戻すことは可能です。
リハビリに通い続ける、そして自主トレを毎日行うのが早く治すためのポイント。
自主トレでは、棒を両手で持って行う棒体操やテーブル拭きがおすすめです。
また担当のセラピストに腱板のトレーニングも教えてもらうようにしてください。
当院でも上腕骨近位端骨折のリハビリが可能なので、症状でお困りの方はお気軽にご相談ください(^^)